いやいや、潜水計画を立てる時に考えることって、結構人それぞれだと思います。
セルフダイビングの場合は各自が潜水計画を立てるので、
リーダーはメンバーそれぞれの考えを尊重しなければなりません。
そこで、皆さんが普段どういう風に潜水計画を立てているのかな?
というのをお聞きしたいのです。
また、潜水計画ってどうすればいいの?
という方が参考にできる記事になれば、より幸いです。
前提条件が必要でしたら、下記を想定してください。
・目的地は大瀬崎、関東からの日帰り。(つまり高所移動を伴う)
・9時に1本目エントリーして、合計3本、最終エキジットは15時。
(ある程度計画的に進める必要があるスケジュールを想定)
なおここでの「潜水計画」とは、1本のダイビングそのものの計画だけでなく、
朝集合してから帰るまでの計画を広義に含むものと考えてください。
あまり漠然としていても回答しにくいと思いますので、下記2点の質問とします。
-----
【質問1:窒素レベルのコントロール方法】
最初の講習で習う方法は、ダイブテーブルを用いる方法だと思います。
しかし、ダイブテーブルは完全な箱型潜水を前提としているので、
特にビーチダイビングで適用しようとすると、
潜水時間がものすごく短くなってしまいます。
多くの人はダイコンを用いて計画を立てると思いますが、
そのための決まりきったマニュアルというのは存在しません。
皆さんは、ダイコンで出てくる窒素レベルの情報
(窒素バー、planのNDLなど)をどのように使って計画を立てていますか?
【質問2:減圧症予防のための留意事項】
減圧症を予防するために、こうした方が好ましいと考えられている事項のうち、
定説が無いものっていくつかあると思います。
思いつくものを下記に挙げてみます。
・反復潜水では、前の潜水より最大深度を浅くする。
・1本のダイビングで、浅場に浮上した後再び深場に行くのは良くない。
・高所移動(御殿場、熱函など)は、最終エキジットの○時間以上後にする。
皆さんは、これらをどの程度気にして計画を立てていますか?
もちろん、「この項目は信じていないので、全く考慮しない」
というご意見があっても良い(間違いではない)と思います。
また、上記以外に考慮している事項はあるでしょうか?
-----
自分自身の回答ももちろんすべきですが、
記事の中に書いてそれが模範解答例みたいになってしまうと良くないので、
ある程度ご回答をいただいてから、その中の一つとしてコメントしたいと思います。
もちろん、上記質問にこだわらない方が書きやすければ、それでも構いません。
正解が存在するわけではありませんので、どんなご意見があってもいいと思います。
色んなご意見、考え方を聞きたいと思いますので、よろしくお願いします。
そして、このテーマは、今後私がガイドなしで一緒に潜る人全てに聞いてみたい質問です。皆さんの安全管理に対する考え方を知る良い機会だと思うので、皆さんの意見も是非聞いてみたいと思います。
下記はあくまで私の主観です。
【質問1:窒素レベルのコントロール方法】
皆さんに笑われそうですが、潜水中でもテーブルとダイコンを両方使いたいと思っています。水中ではダイコンで残留窒素を推測しますが、表示される窒素量バーはあまり目安にならないので(IQ850を買ったら目安にする!!)、テーブルの最大水深のNDLでコントロールしたいと思っています。理想としては、
・最大水深19m以下の潜水については、箱型潜水になる可能性が高いので、PADIかU.S.NAVY のShallow Water Diving Tableの厳しい方のNDLの範囲内でエクジットしたい。
・最大水深20m以上の潜水については、最初の10分以内にに最大深度に行き、その後徐々に水深の浅い場所に移動するようにするとして、その最大深度でテーブルに従うとすぐにアウトなので、基本的にはダイコンのNDLを参考にするしかないが、テーブルも考慮したい。。感覚的には、テーブルのNDL+10〜15分+安全停止時間3〜5分といった感じでしょうか。
【質問2:減圧症予防のための留意事項】
基本的に、私は正しい減圧手順の知識を持たないので、減圧潜水はしません。
減圧症予防として、去年の小田原の減圧セミナーで、山見先生が減圧症にならない潜り方としてご紹介されていた事柄から、個人的に気をつけようと思った事をまとめたメモがあったので、そのままコピーします。下記は全て実行したいと思っています。理由は山見先生が言ってたから。←単純過ぎ
=============
基本要因の観点から
=============
■浮上速度■
・9〜10m/min
・安全停止後の浮上は海面まで30秒(10m/min)か、それ以上
■安全停止■
・水深5〜6mに3〜5分以上
・水深25mに20分以上潜水した場合は、15mで2.5分ディープストップ
・水深20mより浅い潜水ではディープストップはしない
■リバースダイブ■
・減圧症になるリスクが高くなるようなので、なるべくしない
■浅くて長い潜水■
・水深12mでも60分潜れば血液や神経組織は飽和に達し、半飽和時間の短い血液中(静脈)や中枢神経(脊髄)は、浮上速度が少し速いだけで気泡が発生してしまうので注意する
**重要なのは、飽和している窒素をいかに気泡を作らずに排出させるか**
=====================
生理的または環境因子の観点から
=====================
■避けるべきこと■
・前日〜潜水直前・直後の飲酒
・脱水−脱水傾向は深度の深さ、潜水時間の長さに比例する
・潜水中の過度な労作業
・疲労時の潜水
・喫煙
■冷えと保温■
・潜水中は熱くて汗をかくような状態にならないようにする
・減圧中は窒素の排出を妨げないよう、血液循環を良くする工夫とする
・水温より気温が低い時はリスクが高まるので、潜水後の保温をしっかりする
・血液循環が促進されると窒素の取り込みが増えるので、体温が高い状態で潜り始めない方がよい
■潜水後の高所移動■
・複数回潜水後の航空機搭乗は18時間以上あける
・高所移動時に圧力グループがA〜Cになるように調整する
*浮上速度、安全停止等の基本誘因要因がないことが前提で、
例えば、大瀬崎でもぐって標高400m(御殿場インター付近)を通過する場合、潜水終了時点のPGをGより小さくしておけば、3時間後にはPGはC以下になるので、リスクは少ない
といった感じでしょうか。けっこうな長文になってしまいました。
まこ殿はこれをちゃんと読むのだろうか?笑
うひゃー、期待をはるかに上回るボリュームのご回答をありがとうございます
もちろんちゃんと読みましたよ〜。
☆ 潜水計画は、ダイビングの目的や参加するメンバーの技量などを考慮のうえ、潜ろうとするポイントを選定するところから始まると思います。
この段階は、お互いの技量を知っているバディー同士で計画をする場合には結構簡単に決める事が出来ると思います。
これが、サークルの企画で立てようとすると意外と大変です。
・企画を立てて、セルフ未経験者が何人も来たら自分一人で対応出来るのだろうか?
・自分自身ナビゲーションが得意では無いし、ベテランさんが参加してくれなかったら不安Σ(|||▽||| )
・もしかして、参加者が誰もいなかったら・・・超〜落ち込むし(w_���; ウゥ・・
・逆に参加希望者が沢山でも、取り纏めが超〜面倒!
という事で、企画を立てる事はとっても大変なことなのです。
でも、これからセルフを始めたいと思ってmoguring入って来た人から、「私を海に連れてって!」と言う、企画は中々書けないしね。(タマに無茶振りはありますが(゜ー゜;Aアセアセ)
スムーズに企画を建てる方法は何か無いかしら・・・
773は、車の運転が出来ない(大嫌い)なので、ピックアップしてくれる人が居ないと企画が建てられません。
近場は大丈夫なので、ご要望があれば毎週でも立てますので、つぶやいてみて下さい=*^-^*=にこっ♪
773のホームは@葉山(勿論施設は有りません)A江ノ島(100本以上限定)B早川(安い・浅い)です。
まこ殿 課題は長くなったので簡単に・・・
【質問1:窒素レベルのコントロール方法】
以前、箱型反復潜水後の高所移動に付いて書きましたが、潜水計画を立てる際の窒素レベルの考え方は、要するテーブルやダイコンだけに頼るのでは無く減圧症のメカニズムを正しく理解することだと思います。
【質問2:減圧症予防のための留意事項】
これも以前、ダイビング後の酸素吸入に付いて書きましたが
ダイビング後だとなんだかんだで時間が経過してしまい、酸素吸入までの時間が30分を過ぎてしまうので、最近は安全停止中に加速減圧をしています。(Accelerated decompression)
ただし、高濃度の100%酸素を高圧下で長時間吸うと、肺に障害がおこることがありますし、また純酸素を使用中に水深が6mより深くなると酸素中毒により重篤な障害を起こす危険がありますので注意が必要です。
もうちょっと話題を限定してしまえば、話はもっとシンプルになるのですが、
(窒素量バーってどう参考にする?とか、リバース潜水って本当に危険?とか)
あまり限定してしまうと、「皆さんの潜水計画の考え方を知りたい」という目的にはそぐわなくなってしまいます。
逆にあまり一般化すると、議論が難しくなりますよね。
なるべくちょうどいい質問の設定の仕方をしたつもりではいるのですが。。。
実際のダイビングで、「じゃあそろそろ3本目行こうか」とか、
「深度は○m、時間は○分にしましょう」とか言う時に、
皆さんが具体的に何を考えているかを教えて欲しかっただけなので、
普段のダイビングでやっていること(考えていること)をそのまま書いていただければ結構です。
何でしたらもっと前提条件を限定化して、「こんな場合はこうしてるよ」というご回答でも構いません。
それが正しいか正しくないかの議論をするつもりはあまりありませんので、
(とか言って「…は間違ってないと思いますが」とか書いちゃいましたが
あまり難しく考えず書いてください。
書きます。( ..)φ
日帰りの場合、一日の時間は限られていますし、あまりに帰りが遅くなるのは翌日にこたえます。
なので、僕は、朝の準備をすばやくやって、エントリー時間をなるべく早くします。
その後、2本目までのサーフェイスは1時間程度、短いとは思いますが、結局、2本目、3本目も潜る訳だし、重要なのは、体内の残留窒素だと思うので、2本目行っちゃいます。すると、サーフェイスが短いから当然NDL時間が短くなります。そもそも僕のダイコンには窒素バーついてないし、あてにしてません。
DECOを出さない事を前提にライン取りして潜っていれば、サーフェイス1.5時間取って2本ともガッツリ行くのと残留窒素は変わらないと思います。(←違うか〜)
2→3本目のサーフェイスは昼食も兼ね普通に取ります。
3本目は、浅め、短めにします。
三本とも安全停止は5分は取るようにしています。
3本目潜った後の行動がちょっと違います。僕は、さっさと片付けて、着替えも済まし、ぼーっとすわっている時間が長いです。他の人からはもう片付け終わったの?プレッシャー掛かるぅ。と言われますが、そんなつもりじゃありません。なるべく安静にして窒素を抜く時間を増やしたいという自己防衛です。
EXから高所移動まで、安静な状態で4時間は開けられるようにしています。
皆でダイビング後に、減圧体操するのもいいかもね(゜-^v)
そんな感じです。ゴメン全然アカデミックじゃなくて。。
ちなみに、車には高度計をつけていて、高いところに差し掛かると息を止めます。?c(゜.゜*)→意味無いじゃん
うーむ、もうオーソリティーの面々からいろいろ出ている…
ちょっとだけ。
【質問1:窒素レベルのコントロール方法】
計画にV-Planner を使用、計画通りに浮上(ダイブ前に計画立てます)
水面休息も考慮した複数のダイブ計画を立ててくれます
【質問2:減圧症予防のための留意事項】
・ダイコンの窒素バーを少なくとも3つ消してから上がってます(←根拠なし)
・ダイビング後の激しい運動は避ける
→力まない
→素潜りを繰り返しちゃダメ
・ディープストップが効果あると聞いたことあったか
・最後の5mはできるだけゆっくり上がってます(1秒で10cm位)
・前の晩に飲酒しない
・水分補給はノン・カフェイン系(お茶は麦茶だけ);いつも水
こんな感じかな〜〜
あとはぶいちゃんが補足。
ぶいぷらんなー!?減圧ダイビングとか無理〜。
ダイコンは補助的に使うという考え方が多いようですね。
あくまでダイコンベースで計画を立てる、という方がいればご意見聞いてみたいです。
サービスで生物情報などを聞いて徐々に浅くなるようなコースをおおまかに設定。どこに何分滞在するとかまでは計画していません。そもそもナビを失敗してコースを外すこともままあったりして
実際の潜りはダイコンのNDLと残圧の具合を見ながら徐々に深度を浅くしながら戻ってきています。
水面休憩時間はダイブプロフィールにかかわらず、いつも最低1時間はとるようにしています。ダイコン(Sプロのエクステンダー)の窒素バーが三個以下になるまで待つようにしているので2時間ぐらいとることも。
伊豆から埼玉まで帰ることを考えると、少々急いだところでだいたい渋滞にはまるのであまり急ぐ必要もナシと。
検索エンジンで調べ物をしていて、この記事が目に留まりました。
TUSAダイブコンピュータIQ-850の開発者でTUSAホームページ上の
「減圧症の予防法を知ろう」を著述した今村と申します。
皆さんの潜水計画、興味深く拝見しました。
私は高所移動を考えると、日帰りの場合は2本までにすることをおすすめしますが、
3本潜るのであれば、事前にシビアな計画を立てる必要があると思います。
私の場合は、まずは、潜水時間を1本あたり40分に設定します。
そして、全体計画を先に立てます。
9時スタートなので、1本目は9時40分に終了。
そして、90分の水面休息時間を取ります。
(これで大体ハーフタイムが30分くらいまでのコンパートメントは
ダイビング内容に関わらず同じような状態に落ち着きます。)
11時10分に2本目を開始して11時50分に終了。
同様に90分の水面休息時間を取ります。
すると、3本目は13時20分開始で14時に終了となります。
※高所移動を考えると15時終了では遅いと思います。
帰路に高所移動がありますので、その安全マージンを考えると
5時間後の19時に高所移動するような、おおよその全体計画が出来ます。
ここからですが、皆さんに是非活用していただきたいのはTUSA(他社でもあります。)の
パソコン転送ユニットソフトのシミュレート機能です。
この機能を使うと予定最大水深などを含めて、12(TUSAの場合)のコンパートメント別の
体内窒素量のバーグラフの経過時間による増減状態を見ながら安全な潜水計画が立てられます。
つまり、体内窒素量が危険な領域にいかないようにして、
最終的に「遅いコンパートメント」に窒素を溜め込まないようにするのです。
シミュレーター上で4本目の反復潜水をするように設定すると、
予定水面休息時間がすなわち高所移動までの時間となるので、
高所移動時に「遅いコンパートメント」が33%以下くらいになるように考えればよいのです。
これで、帰りの時間が見えてきます。
後はこの全体計画に食事の時間や
現地で観光したり、温泉に入ったりする予定などを組み入れていけばよいのです。
なかなか事前に安全な計画を立てるのは減圧理論に精通していても難しいものです。
ですから、是非このシミュレート機能を有効活用していただきたいですね。
※無料でダウンロードできます!
解釈に悩むところですが、私の考え方そのものが不適切と判断されたと解釈します。
皆さんから頂いたコメントは貴重なご意見として参考にさせていただきますが、
自分の考え方に関する記述は全て削除しました。
話の流れ上、一部残っているのはご了承ください。
今後この手の話にはコメントしないよう気を付けます。
失礼致しました。
いつも、まこ殿の貴重な意見は大変勉強になります。これからも、色々な意見を出し合いながら安全に対する認識を深めて行きましょう。
773が潜水計画を立てる際に、減圧症のリスクファクターの1つに入れるのは加齢です。この危険因子を持っているので、若い皆さんと同じ様には潜れません。
日帰りで大瀬等、高所移動を伴う場合は2本しか潜りません。また、高所移動までは大体5時間は空けるようにしています。
5時間の根拠は特に有りませんが、潜水医学界の山見先生が推奨していた記述があったような?そんな感じです(;^_^A
三本潜ったり、高所移動迄に五時間空けない潜水計画が危険と言っているわけではありません。そんな事を言ったら、医科歯科大がダイバーで溢れてしまいますからね。人それぞれ危険因子が異なりますし、その日の体調にも関係するのではと思います。
減圧ダイビング=危険
まとまりがありませんが、出来るだけ安全のファクターは多めに取りたいですね(^^)v
操作ミスの可能性も確かにありますが、色々状況を考えると意図的に削除された可能性が高く、
それならそれなりの対応をしなければいけないなと思いまして。
操作ミスだったらごめんなさい
ただ、僕のコメントは皆さんの意見を引き出すのが主な目的だったので、
削除した部分は議論の大勢にはあまり影響ないかな、とも考えての対応です。
今後コメントしませんは言いすぎだったか
書いちゃった以上修正しづらかったりもしまして
やさしいフォローをありがとうございます。
ということであっさり戻ってきました。
中二病の家出みたいでお恥ずかしい限りです。。
高所移動については、773さんのおっしゃる通りと思います。
5時間という基準を設けるのは良いことだと思いますが、
その基準の根拠はというと、実はあまり明確ではありませんよね。
山見先生はダイブテーブルの反復グループを根拠にされていますが、
それもちょっとどうなんだ
高所移動のリスクを完全にゼロにしたければ、窒素が完全に排出されるまで、
すなわち24時間以上待つしかありません。
でも現実にはそんなことやっていられないですよね。
さらに極論すれば、減圧症のリスクを完全にゼロにするには?と考えると、
結論は、 …ダイビングをしないこと!?
と、本末転倒な話になってしまいます。
結局ダイビングをする以上、減圧症のリスクは完全にゼロにはならないわけで、
それでも限りなくゼロに近づけて、なおかつ限られた時間の中でいかに楽しむか、
というのがダイバーの永遠の課題ですよね。
しかも、複数人が集まる企画で皆が納得した楽しみ方をするためには、
お互いの考え方を共有し、お互い尊重することが大事かなと思います。
慎重派の人、大胆派の人、色々いると思いますが、
その人が問題なくダイビングを楽しめているなら、それらは全て正しいのです。
そんなことを考えての記事でした。
…と、総括っぽくしてしまいましたが、引き続きご意見お待ちしておりま〜す。
・1本のダイビングで、浅場に浮上した後再び深場に行くのは良くない。
→「リバースダイブ」「ヨーヨープロフィール(プロファイル)」と呼ばれるこの潜り方は
危険であると先日受けた講習で言われたのでいろいろ聞いてきました。
【結論】
リバースダイブは減圧症の原因となる可能性があるため控えたほうが良い
【減圧症発生までの流れ】
1.レクレーショナルダイビングでも浮上中、静脈中(※)にマイクロバブルが形成される
→心臓を経由したあと肺から排出されます。このためマイクロバブルのままならば
肺のろ過能力を超えない限り減圧症の原因とはなりません
※動脈より静脈のほうが血管中の圧力が低いため先に形成。
動脈にできるような浮上はしちゃだめ
2.浮上中に深場へ行くと圧力変化によりマイクロバブルが圧縮され小さくなる
3.本来肺で排出されるマイクロバブルが、小さいため突き抜けてしまい排出されずに動脈へ入る
4.動脈にマイクロバブルがあるとき浮上し圧力変化が起こるとマイクロバブルが大きくなり減圧症発生の可能性が高まる
(動脈のマイクロバブルは危ないです)
【ということで思ったこと】
あくまでも個人的な意見ですが、
・絶対にしちゃだめ!ということはないと思うが、やらないに越したことはない
・もしやるならばリバースダイブに入る前に2〜3分(※)深度維持して
マイクロバブルをなくすとリスクを少なくできるのかもしれない
しなきゃならない場合もあるし。
※2分程度で血液は体を一巡する;ディープストップの時間もこのあたりから決められているとか
最近思うところが有り、ダイビングでの常識といわれている事柄についての根拠に興味が出てきています。
>リバースダイブは減圧症の原因となる可能性があるため控えたほうが良い。
だんちょうの、言っている事を否定するつもりは毛頭有りません。
このレポートを読むと、何となく「なるほど」となり説得力も有ります。
でも、よくよく見てみると「いつ」「誰が」発表したレポートなのか?
>【減圧症発生までの流れ】
>3.本来肺で排出されるマイクロバブルが、小さいため突き抜けてしまい排出されずに動脈へ入る (?c(゜.゜*)エート。。。マイクロバブルがさらに小さくなって、肺の毛細血管にトラップされずに突き抜ける?ってことですか?
☆先日の小田原セミナーで、卵円孔開存(左心房と右心房との間に小さな窓がある心臓の形態)は、胎児の血液循環ではなくてはならない窓で、多くは出生の時に塞がるが、ちなみに成人の1/3(つまり3〜4人に1人)はいるといわれているとのこと。ホンマかいな?って事は、3人に一人は左心房から脳にマイクロバブルが流れるという事なの?(先生の名前は忘れた)
773の知り合いでダイビング界の生き字引と言われる先生のレポートによると、
>実際には、リバースプロファイルにリスクには科学的根拠がみつからないというのは、
10年以上も前、1999年にアメリカでの潜水医学界の専門家、指導団体などが出席したワークショップで、結論が出ています。
>つまり、やっちゃいけない理由はないよということであります。
>実際にDANのホームページでも2001年に会長のピーター・ベネット大先生が"12mぐらいの深度差なら、ほとんど問題ない"と書いておられます。
当然、支店のDAN JAPANだって情報を会員に提供しているはずなんですが、10年経っても、日本では理屈抜きで絶対禁止だとしたら、どうも日本はダイビング情報の鎖国状態かって、ヤドカリ爺は心配しております。
http://diving-commu.jp/divingspirit/item_5209.html#more
>専門家がやって悪い理由はない、やっちゃいかんと意見が分かれるとなると、それぞれの根拠が聞きたいと思うじゃありませんか。
773も興味が湧くところです。
ってことは、深度変化の大きい大深度のケーブはリスキー!?
やはり、レックダイビングですね!
理論としては、確かになるほど!という感じがします。
ですが、この理論を唱えた人は、これをどうやって立証したのか?
さらに理論自体は立証されていたとしても、それと減圧症発症との相関はどうなっているのか??
というあたりに興味があります。
その辺の追加情報はありませんでしょうか?
科学というのは何でもそうですが、筋の通った仮説を立てることは、比較的簡単です。
それより重要かつ大変なのは、その仮説をどうやって立証したのかというところ。
さらに、研究が解明しようとする事象(この場合は減圧症の発症)と
実際どの程度相関があるのかを示すのは、もっと大変です。
そこら辺のことをしっかり自分で消化しないと、
間違った仮説にミスリードされてしまう危険性があります。
例えばDANのホームページには「動物実験によって示されている」
とだけ書いてありますが、それだけではあまりにもお粗末ですよね。
(マウスに「減圧症になったでチュウ」とでも言わせたのか
できれば論文そのものを見てみたいです。
長年のもやもやが溶けるかも!!
そうなのですよ、残念ながら確証ないのです…
とりあえず今回は講習のテキストに書いてあったのと、イントラに説明を受けた、ということだけ。(しかもテキストはちと古い;10年ほど前)
かなーり弱いですね。『確証なし』で『継続調査』とさせてください、不安ばかり煽るのはいけないです(反省)。
しかしここから先はかなり他力本願です…
というわけでちょいと検索。もしかしたら内容間違っているかも…すぎじゅんさんあたりがコメントしてくれるとうれしー(あーまた他力本願…)
2006年
Daniel Mathieu(Ed.)
「Handbook on Hyperbaric Medicine」
P.185 2.2.1. Dysbaric Illness 4.2.2 The Lungs より、
A reduction in the diameter of circulating bubbles – such as by repetitive diving or “yoyo” diving – may allow bubble passage through the pulmonary capillary beds. All of these mechanisms may lead to arterialization of bubbles – so-called paradoxical gas embolism.
…論文ではなく確証もないですね、ごめんなさい
(以下、まだ内容確認していない文献です)
この論文にありそうな感じですが…ググっても内容が出てこない(泣)
Amess MK. Scuba decompression illness and diving fatalities in an overseas military community. Aviat Space Eviron Med. 1997;68(4):325-33
そうかと思えば773さんも指摘しているように”問題ない”としている論文もある…らしい(内容が出てこない…)
Shields TG, Cattanach S, Duff P, Evans SA and Wilcock SE. Decompression Sickness arising from Diving at Fish Farms. Final Report. Aberdeen: Hyperbaric Research Unit, Robert Gordon
University, 1993
ここに詳しく書いてありそうなんだが、、Abstractしか出てこない…
Parker EC, Survanshi SS, Thalmann ED and Weathersby PK. Analysis of the risk of decompression sickness to yo-yo diving using the USN probablistic decompression model. Undersea and Hyperbaric Med 1994; 21 (Suppl): 62
こんなのあったのでまず読んでみます。
Prepared by Unimed Scientific Ltd for the Health and Safety Executive 2004
First published 2004 ISBN 0 7176 2835 3
「YO-YO diving and the risk of decompression illness」
ぶい>
Kさんは最後まで終わらなかったみたい、年末受講の予定が早まる可能性ありです。
その場合、年末は レック三昧 in S ということで。(使える運転手見つけてあります
次回のトレーニングは水曜、ということで。よろしく〜
発行している学会が分かればダイレクトに入手できるのですが、
グーグル先生ではなかなか欲しいのに当たりません。
論文検索の国立機関もありますが、検索+複写で軽く10万くらいかかりますし。。
だんちょーさんの検索してくださった論文、ざっと見てみましたが、
これもやっぱり当たり前の現象を無理やりこじつけてる感じがしますよね。
潜降・浮上を繰り返せばバブルが増えるのは当たり前ですし、
窒素が溜まった状態(反復潜水の後半)で深い潜りをすれば
バブルが増えるのも当たり前。
ヨーヨープロファイルが危険な理由にはならない気がします。
研究者というのは成果を求められますので、
取り組んだ研究結果を無理やりそれっぽく発表するのは、往々にして得意です。
なので、論文だからといって鵜呑みにするのも危険です。
そんな中、だんちょーさんご紹介の説は、
ちゃんと立証されているなら信じるに値するような気がしています。
やっぱり中身が知りたいところですね〜。
それにしても、ヨーヨーで英語でもYO-YOなんですね!
(あれ、常識でした!?)
773さんがおっしゃってる、今年の小田原のセミナーで山見先生たちが触れられてた、Reverse Dive ProfileについてのworkshopのProceedingsとか眺めてみてはいかがですか? 参考文献リストで気になるものがあれば、会社の論文検索ソフトでお探ししますよん。
http://www.si.edu/dive/pdfs/proceedings_reversediveprofiles.pdf
ちなみに、U.S.NAVY Diving Manualはこちらね。
http://www.operationalmedicine.org/TextbookFiles/NavyDiveManual.htm
Kさんが終わらないのは予想してましたが。
次回はフルトライミックスだ!
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