ベラ・ブダイの性事情

投稿日時2007/07/03 13:23コメント(1)トラックバック(0)カテゴリいきもの固定リンク編集削除
魚類には性転換をする種がありますが、中でもベラやブダイの仲間の性事情は少々複雑です。
これらの種には、生まれながらの雄と、雌が性転換した雄とが存在します。
前者を一次雄(IPオス、Initial Phase Male)などと呼び、後者を二次雄(TPオス、Terminal Phase Male)などと呼びます。

二次雄は大型の雌が性転換したもので大型で派手、一次雄は小型で地味、というのが一般的です。
この特徴は産卵行動にも影響を及ぼします。

二次雄はなわばりを持ち、そこに入った雌とペア産卵をします。
これに対して一次雄は、群れを作り、一匹の雌と複数の雄とでグループ産卵をします。さらに、二次雄のいない隙に雌とペア産卵する「スニーキング」、二次雄と雌とのペア産卵中に割り込んで放精する 「ストリーキング」といった産卵行動もみられます。
人間だったら間違いなく「鬼畜」と呼ばれていることでしょう。

普段潜っていてベラやブダイに注目することはほとんどないと思いますが、こういった生態を観察してみるのも面白いのではないでしょうか。
この記事へのコメント
投稿日時2007/07/03 21:29固定リンク編集削除
ふむ。
生物的には「鬼畜」も十二分にアリってことですな。
この教えはボクの人生の方向性を変えてしまいそうです。
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