ロクハンとは?
「ロクハン」とは、スキン地の6.5mm厚ウェットスーツのことです。
ワンピース、ツーピースがありますが、特にフード一体型のジャケットとロングジョンのツーピースを「カブリ」と呼びます。
カブリは、フードも6.5mm厚、腹部は2枚重ねになるので合計なんと13mmの1cm超えです。
生地
ノーマルスキン、メッシュスキン、リペルサーモ、タックレス、セルメタル、エアフレイム・エアサーモ・エアストレッチなどと呼ばれる中空糸素材があります。
ノーマルスキンはツルツルのゴム素材で、脱着しずらい、破けやすいという欠点があります。多少のダメージであれば、スーツボンドで簡単に修復が可能です。
メッシュスキンは、ノーマルスキンの表面をザラザラにしたような素材で、若干破けにくくなっているようです。
リペルサーモは、表面に銀色のコーティングを施した素材で、ノーマルスキンに比べ脱着がしやすくなっています。
タックレスは、表面に金色のコーティングを施した素材で、リペルサーモ同様、ノーマルスキンに比べ脱着がしやすくなっています。
セルメタルは、表面にハニカム状の型押しを施したうえ銀色のコーティングを施した素材で、脱着が容易になっています。私はこの素材のスーツを使っていますが、乾いていれば水やパウダーなしで着られます。
エアフレイム・エアサーモ・エアストレッチは、中空糸を使用したジャージ素材で、スキン地に比べて破けや裂けへの耐久性に優れます。水分もアッという間に乾くとか。
買い方
ロクハンで最も有名な店は、真鶴にある
ユーゴ(UGO)でしょう。生地を予め寝かせて縮ませてあるため、最初からピッタリサイズで作ることが出来、自分が膨張しない限りは使い続けられるらしいです。が、その分お値段もお高めになっています。ちなみにホームページには「ロクハン着脱マニュアル」なるものもあります。
その他、
チコ、
トライダイビング、
ジェノバ工房、
太平潜水、
D-net21、
津山マリンサービス(通販)といった店があります。
注意点
爪は絶対に立ててはいけません。爪を立てると、「破れる」という言葉がふさわしくないくらいサクッと破れます。前もって爪は切っておきましょう。
ワンピースの後ファスナー部や、ツーピースジャケットの前ファスナー部といった、ジャージなどのスキンと異なる生地が使われている部分とスキン地との境目に力がかからないようにしましょう。
着方
ワンピースを着るときは足を通した後、後ファスナーの一番下の高さより下の部分を引っ張ってずり上げます。上を引っ張ると、スキンとファスナーの境目にテンションがかかり、プリンといく恐れがあります。
ツーピースのロングジョンは真ん中くらいを引っ張ってずり上げます。
ツーピースのジャケットは、まず腕を通し、次に頭を通します。その後、できるだけ上を持ってずり下げましょう。
水を使って着る場合は、体とスーツの間に水を送り込むようにします。
脱ぎ方
ワンピースは、ジャージ地のウェットと同様の方法で脱げます。
カブリは、まずフードを被ります。前ファスナーをオープン、ビーバーテールも外したうえで、手を前でクロスさせてスーツの下部を掴んで思い切り良くめくりあげます。
水がないと脱ぐのは不可能に近いですが、水はスーツの表面にかけます。着るときのように体とスーツの間にいくら水をいれても意味がありません。
修理の仕方
ロクハンはスーツボンドを使って簡単に修理が出来ます。ただし、大胆に破れた場合は作った店に持ち込んだ方がいいでしょう。
ウェイト量
人にもよりますが、5mmジャージ着用時のウェイトと比較すると、3〜5kg位は余分に装着する必要があります。
本当に温かいの?
はい、信じられないくらい温かいです。
無理してない?
まったくしてません。