CPRには、我々が出来る1次救命(BLS)と、救命士や医師が行う2次救命(ALS)が有ります。
CPRは、アメリカの心臓協会(AHA)が国際的なエビデンスを基にガイドラインを示しています。
簡単に言うと、CPRに関する国際基準ですね。チョッと古いですが、AHA CPRガイドライン2005からガイドライン2010が示されています。
皆さんご存知だとは思いますが…整理をしますと次のようになります。
【変更点】
・圧迫のテンポ 約100回/分 → 100回以上/分
・圧迫の深さ(成人) 1.5〜2インチ → 2インチ(5cm)以上
【変更なし】
・圧迫を行うたびに胸壁が完全に戻るまで待つ
・胸骨圧迫の中断を最小限にする
・過剰な喚起を避ける
@救助者が1人の場合、成人、小児、乳児に対する圧迫と人口呼吸の比率は30:2
【手順の変更】
A-B-C(気道・呼吸・胸骨圧迫)から、C-A-B(胸骨圧迫・気道・呼吸)
CPRの開始時に、胸骨圧迫までの遅延を短縮するために、2回の換気から始めるのではなく
先に30回の胸骨圧迫を行うべきである。
☆これまでに CPRを学習した者全員の再教育が必要とされています。
(理由)最も高い生存率を示す心停止に対する対応は、年齢を問わず事故者に対する重要な要素は、初期の胸骨圧迫と迅速な除細動であるとされています。
従来のA-B-Cの手順では、人工呼吸を行うために気道を確保し、感染防護具を等をを、用意している間に胸骨圧迫の開始が遅れることが多く、手順を C-A-Bに変更することで、胸骨圧迫がより早く開始され、喚起の遅れを最小限にすることが有効とされる。
【簡略化されたBLSのアルゴリズム】
「息をしているのかを見て、聞いて、感じる」は、BLSアルゴリズムから削除されました。
・反応が無い成人が呼吸をしていないか正常な呼吸をしてい場合(死戦期呼吸)はCPRを行います。
救助者が1人の場合は、傷病者に対して30回の胸骨圧迫を行った後、気道を確保して2回の人口呼吸を行う。
*死戦期呼吸は説明が面倒なのでYouTubeで勉強してね。
此処で疑問に思うのは、ダイバーに対するレスキュー方法は、どう変わるのだろうか
レポートを読んでいると、気道確保や換気よりも一刻も早い胸骨圧迫が生命維持には重要と強調されている。
海上においては、どんなことをしても胸骨圧迫は難しいと思われ。
では、どのように対応すれば良いのか?
各指導団体では、CPRの教材は直していますが、かんじんのREDのテキストも基準も変えていません。今回2012年4月6日に日本安全潜水教育会(JCUE)で、水面におけるレスキュー方法について検討をすることになりました。いますぐには、今後のスキムを決めることは出来ないと思いますが、是非皆さんのご意見をお聞かせ下さい。
ヾ( ̄o ̄;)(*゜▽゜)ノ